お茶漬けぶろぐ

Raspberry pi 3 B+でPXEブート

大変今更だが、Raspberry pi 3 B+でPXEブートをしたい気がした。
我が家の構成は、DHCPはEdge Router X(192.168.0.1)がその役割を果たし、TFTPとNFSは自宅サーバ(192.168.0.4)にやらせる。

てきとうにいじっていたので、設定の記述は要らんやつとかもあるかも。

まずはDHCPでTFTPの情報を渡させる必要がある。EdgeRouter XのConfig Treeから、service -> dhcp-server -> shared-network-name -> LAN -> subnet -> 使うサブネットを選び、以下設定を行う。
tftp-server-name: 192.168.0.4

dnsmasqの設定。

dhcp-range=192.168.0.0,proxy
dhcp-boot=pxelinux.0
pxe-service=0,"Raspberry Pi Boot",pxelinux,192.168.0.4
enable-tftp
tftp-root=/srv/tftp/pxe-boot

nfsの設定。

sudo pacman -S nfs-utils
sudo vim /etc/exports
/srv/nfs/pi3/rpi-netboot 192.168.0.0/24(rw,no_root_squash)
sudo systemctl start nfs-server

データの配置。事前にCPUのシリアル番号をcat /proc/cpuinfo | grep Serialで調べておく。今回は12345678だった想定。

$ sudo mkdir -p /srv/tftp/pxe-boot/12345678
// Raspbianインストールイメージのboot領域を/mntにmountした前提で
$ sudo cp -r /mnt/* /srv/tftp/pxe-boot/12345678/
$ sudo mv /srv/tftp/pxe-boot/12345678/bootcode.bin /srv/tftp/pxe-boot/
$ cat /srv/tftp/pxe-boot/12345678/cmdline.txt
root=/dev/nfs nfsroot=192.168.0.4:/srv/nfs/pi3/rpi-netboot,vers=4,proto=tcp rw ip=dhcp rootwait elevator=deadline
// Raspbianインストールイメージのroot領域を/mntにmountした前提で
$ sudo mkdir -p /srv/nfs/pi3/rpi-netboot
$ sudo rsync -xa /mnt/ /srv/nfs/pi3/rpi-netboot

最後に、/srv/nfs/pi3/rpi-netboot/etc/fstabからmmcblk0の記述行を消しておく。
あとはRaspberry piからSDカードを抜いたまま電源を入れれば、起動できるはず。

つまずきポイント。

その1、dnsmasqのログに何も出ない(Raspberry piから何も取得しようとしない)。これはEdge Router Xの設定を間違えていただけ。Edge Router「を」PXEで起動するための設定を眺めていたのが間違いで、tftpのサーバがどこにあるのか教えてあげればそれで十分でした。

その2、カーネルの起動までは通っても、rootファイルシステムがマウントできなくてKernel panicになる。
散々困ったのだけど、nfsのログを眺めていたところ(# sysctl -w sunrp.rpc_debug=1023 && sysctl -w sunrpc.nfsd_debug=1023してから、journalctlで見れる)unknown version (2 for prog 100003, nfsd)とか出ていて、あーこれまさかプロトコルバージョン2で接続してないかね?ということで…cmdline.txtにvers=4を追加したところ無事通過。よかったよかった。

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